800.4. 2人対戦と異なり、多人数戦では1人もしくは複数のプレイヤーがゲームから除外されても続けることができる。

800.4a . プレイヤーがゲームから除外されたら、そのプレイヤーの所有するオブジェクト(rule 109 参照)は全てゲームから除外され、スタックにあるそのプレイヤーがコントロールする呪文や能力は消滅し、そのプレイヤーにコントロールを与えているコントロール変更効果は終わる。その後、なおそのプレイヤーがコントロールしているオブジェクトがあったら、それらは追放される(このルールによって追放されたオブジェクトで、オーナーがそのプレイヤーでないものは、追放 領域に置かれる)。これは状況起因処理ではなく、プレイヤーがゲームから除外されたらすぐに発生する。優先権を持つプレイヤーがゲームから除外される場合、ゲームに残っている、ターン順で次のプレイヤーに優先権が移動する。

例:アレックスは「あなたはエンチャントされているクリーチャーをコントロールする」というオーラ《支配魔法》を、ビアンカの《木の壁》に唱えた。アレックスがゲームから除外されたら、《支配魔法》もゲームから除外され、《木の壁》はビアンカのコントロール下に戻る。逆に、ビアンカがゲームから除外されたら、《木の壁》がゲームから除外され、《支配魔法》はアレックスの墓地に置かれる。

例:アレックスは「クリーチャー1体を対象とし、それをアンタップし、ターン終了時までそのコントロールを得る」という効果を含む《脅しつけ》を、ビアンカの《木の壁》を対象にして唱えた。アレックスがゲームから除外されると、《脅しつけ》のコントロール変更効果が終わり、《木の壁》はビアンカのコントロール下に戻る。

例:アレックスは「対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーからクリーチャー・カードを1枚探し、それをあなたのコントロール下で戦場に出す。その後、そのプレイヤーは自分のライブラリーを切り直す」という《袖の下》をビアンカを対象にして唱え、そのライブラリーから《木の壁》を出した。アレックスがゲームから除外されたら、《木の壁》もゲームから除外される。ビアンカがゲームから除外された場合にも、同じように《木の壁》は追放される。

例:アレックスは「トークンでないクリーチャーが1体戦場に出るたび、《起源室》がアンタップ状態なら、そのクリーチャーのコントローラーは1/1のマイア・アーティファクト・クリーチャー・トークンを戦場に出す」という《起源室》をコントロールしていた。《起源室》がアレックスのコントロール下にあった間にアレックスのコントロール下で戦場に出したマイア・トークンはアレックスがオーナーなので、アレックスがゲームから除外されたら、それらはすべてゲームを除外される。他のプレイヤーのコントロール下で戦場に出たマイア・トークンは、そのプレイヤーがオーナーなので、ゲームに残る。

800.4b . あるオブジェクトのコントローラーが、既にゲームから除外されたプレイヤーになることになった場合、そうはならない。トークンが、既にゲームから除外されたプレイヤーのコントロール下で戦場に出ることになった場合、そのトークンは発生しない。

800.4c ゲームから除外されたプレイヤーがオーナーであるオブジェクトがいずれかの領域に生成される場合、そのオブジェクトは生成されない。ゲームから除外されたプレイヤーがコントロールする誘発型能力がスタックに置かれる場合、それはスタックに置かれない。

例:《霊体の地滑り》は「いずれかのプレイヤーがカードをサイクリングするたび、クリーチャー1体を対象とし、それを追放する。そうした場合、次の終了ステップの開始時に、そのクリーチャーをそのオーナーのコントロール下で戦場に出す」というエンチャントである。アレックスのターンに、ビアンカはこの能力を使い、アレックスの《惑乱の死霊》を追放した。そのターンの間に、ビアンカがゲームから除外された。ターン終了時に、《惑乱の死霊》を戦場に戻そうとする《霊体の地滑り》の遅延誘発型能力が誘発するが、スタックに置かれない。《惑乱の死霊》は戦場に戻らない。

800.4d 戦闘ダメージがゲームから除外されたプレイヤーに与えられる場合、そのダメージはただ与えられない。

800.4e 何らかのオブジェクトが、ゲームから除外されているプレイヤーに選択を求める場合、そのオブジェクトのコントローラーは別のプレイヤーを選んで選択を行なわせる。元の選択がオブジェクトのコントローラーの対戦相手によって行なわれていた場合、可能なら、そのプレイヤーは他の対戦相手を選ぶ。

800.4f 何らかの効果が特定のプレイヤーの情報を必要とする場合、その効果はそのプレイヤーがゲームに残っている場合は現在の値を用いる。そうでない場合、その効果はそのプレイヤーがゲームから除外される直前の、最後の情報を用いる。

800.4g プレイヤーが自分のターンの間にゲームから除外される場合、そのターンはアクティブ・プレイヤーがいない状態で継続される。アクティブ・プレイヤーが優先権を得る場合、その代わりに、状況に応じて、ターン順で次のプレイヤーが優先権を得るか、スタックの一番上のオブジェクトが解決されるか、フェイズやステップが終了する。

800.4h プレイヤーがゲームから除外されたとき、そのプレイヤーがオーナーであるオブジェクトの内でアンティ領域にあるものはゲームから除外されない。これはrule 800.4aの例外である。rule 407〔アンティ〕参照。

800.4i 次元マジックのゲームでは、次元 コントローラーとされているプレイヤーがゲームを離れる場合、ターン順で次になる、ゲームを離れないプレイヤーが次元 コントローラーとなった後で、前の次元 コントローラーがゲームを離れる。rule 309.5 参照。

800.5. 多人数戦において、各プレイヤーが最初にマリガンを行なう場合、6枚ではなく7枚の手札を引く。それ以降のマリガンでは、通常通り1枚ずつ手札が減らされていく。「双頭巨人戦」変種ルールでは、マリガンに関するより詳細なルールが存在する。rule 806.6a 参照。

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